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野田版画工房

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おじいさんのハタ和紙

20年程、間があって再び出会った方Sさんの故郷、京都府宮津市 畑(はた)。
13軒程の集落で、自然が沢山あり、水が大変きれいで美味しく、辺りにはわさびの葉が沢山咲いています。

Sさんのお父様、今は亡きおじいさんはハタ和紙の職人をしておられたのですが、かなり長い年月日記を書かれており、それをおじいさんの自伝にしようと、私達の紙を表紙に使っていただく事になりました。丈夫でしなやかであたたかい、素晴らしい和紙です。


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42枚のおじいさんが残した手漉きハタ和紙。和綴じ42ページの自伝になります。
中身は、当時の家族の事、暮らしの事、ハタ和紙の制作過程や、材料の事。
畑に沢山咲いていた「わさびの花」と「巡り巡る」をモチーフにデザインしました。




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そして、戸襖3枚、表と裏を納めさせていただきました。


Sさんのお兄さんが打った手打ちそばをいただいたり、古い道具をみせてもらったり、おばあさんからは手編み草履をいただいたり。これからまた畑へは、あつあましくもお邪魔させてもらいたいと思っています。


人が少なくなった場所に、人と人が集まりぬくもりを感じられる場所にしたいというSさんの強い想いを共感しながら制作しました。

大切な家族や村の歴史を刻むものに、関わらせていただき有り難うございました。



野田拓真 藍子
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by nodahanga | 2012-07-30 18:38 | 作品について
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