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野田版画工房

nodahanga.exblog.jp

2012年 02月 03日 ( 1 )

渋は渋い

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顔料で型押し後、柿渋で染めたもの




柿渋で染めることで防水、防腐剤の役割も持ち、時間が経てば色が変化し、深い味を出してくれます。これは工房の水場近くの扉に仕立てをしたものです。




もともと柿渋は日本古来の天然素材として愛されてきました。
柿から渋を取って柿渋を作る為に、田んぼの畦や作物のできないやせた土地などに植えていたそうです。今も田舎の風景には必ずぽつりぽつりと柿の木を見かけます。







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これは私、藍子の祖父のかたみです。着物の制作の糊置きという行程で使っていました。当たり前のように見ていた糊筒ですが、手に取って握ってみると、長く使ってきた職人の手の動きが伝わってきます。握っていたところや糊をしぼる所は凄く柔らかい。こうして目の前にあると「渋い」という言葉がぴったりとあてはまります。






柿渋を使った作品を今年はいくつか発表する予定です。
奥が深くて、時を経るのも楽しみになります。
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by nodahanga | 2012-02-03 23:56 | 作品について