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野田版画工房

nodahanga.exblog.jp

2013年 09月 23日 ( 1 )

戸襖と柿渋

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同世代のご家族の和風建築。新築に古い道具をとてもうまく各部屋に取り入れられていました。
古い戸襖を新居の和室に持って来られ、その戸襖に紙を納めさせていただきました。


柿渋とベンガラを用いて制作しました。
柿渋は、渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して発酵させ濾過したもの。防水、防腐、防虫効果があり、またその色味も味わいがあり、時間と共に深みのあるものになります。



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文様は村、山、暮らし。永源寺に引っ越しをして工房からの景色からインスピレーションを受けて版を起こしたもの。


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柿渋は、番傘に塗ったり、漁の網にも使われていたそうです。
この写真は藍子の形見、祖父が使っていた着物の糊置きに使う道具です。もうかれこれ30年前程に使っていたものです。職人の手が握っていた面影が柿渋を塗った紙を通して伝わります。


色んな人が行き交う住まい。末永く、家族の時間が柿渋の戸襖にもしみ込まれていきますように。
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by nodahanga | 2013-09-23 22:37 | 作品について