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野田版画工房

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カテゴリ:作品について( 66 )

屏風

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屏風


仕切る、隔てる、広げる、狭める、隠す。


立つ、歩く、座る、話す、聞く、感じる。


育てる、味わう、交流する、精神を統一する。


独り、二人、三人、四人、家族、友人、初対面。


屏風の表と裏を楽しむ。


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夢のある屏風をつくりたい。
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by nodahanga | 2013-12-02 17:46 | 作品について

ふすま 

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ふすま


眼に見えない空気、かたちに見えないが漂っているもの。



そのむこうの気配を、完全には消さず、心障りにもならず、ほどよくそれをつくりだすもの。



ふすまの魅力を改めて感じるこのごろです。
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by nodahanga | 2013-11-30 23:06 | 作品について

障子 

あかり障子になにか面白い事ができないか、とご提案していただきました。


全く違う表情を見せてくれる あかり障子の昼と夜


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雲母の入った薄あさぎいろで具を引き、胡粉で型押し。
外の光が差し込むときと差し込まない時で、色が反転します。


外のひかりを通すと、地のあさぎいろが白く見えます。光と紙の関係は不思議だ。写真がありませんが、庭の梅の木が文様となり、映し出されるのもまた素敵で!


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ふすまとはまた違う紙と空間へのアプローチです。


あかり障子とふすま障子、どちらも奥が深い。
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by nodahanga | 2013-11-21 20:05 | 作品について

彦根の基地

滋賀県彦根市に、東日本大震災の復興支援のためのサロンを開かれました。


「彦根の基地」と名付けられ、被災された方々との繋がりの場として使われています。京都の魚谷繁礼建築事務所さんが手掛けられました。


その中の建具に納めさせていただいた18面分の建具、お施主さんのアイデアで裏と表がくるっとまわり、雰囲気を変えられる様になっています。


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様々なイベントが行われたり、被災された方との交流の場として今後も使われていくそうです。
色々な想いのつまった基地、大きなひとつの輪となってほしいです。
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by nodahanga | 2013-11-18 23:09 | 作品について

紙の表情

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紙の表情。


仕立てをする前の紙の表情もまた面白い。


自然光に照らされた顔
ほのかな光に照らされた顔
漏れた明かりにかすかに照らされた顔


人間と同様、時と場所によってまるで別人の様な表情をするのが面白い。
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by nodahanga | 2013-10-20 23:17 | 作品について

「あお」

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あおい色は、顔料と糊の関係、空間とのバランス、深くてやさしい響きを出すのが一際難しい。


イメージに近い色が出て、仕立てに入ったとき、紙が初めてあおい色の魅力を引き出してくれる。


「あお」どこまでも追求したい色の一つです。
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by nodahanga | 2013-10-12 22:03 | 作品について

胸が高鳴る時間

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色味を目で肌で、確実に感じるため自然の光を通した所での制作は欠かせません。



おおきな六曲屏風の制作途中、自然光に照らされた紙、ここで一呼吸置く。



天気が良いと昼間は前の広場でおばあちゃん達のゲートボールのカチンカチンという音と、その時のやり取りを何となく聞き入れながら、一気に色を置いていきます。



胸が高鳴る時間です。
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by nodahanga | 2013-09-26 00:08 | 作品について

戸襖と柿渋

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同世代のご家族の和風建築。新築に古い道具をとてもうまく各部屋に取り入れられていました。
古い戸襖を新居の和室に持って来られ、その戸襖に紙を納めさせていただきました。


柿渋とベンガラを用いて制作しました。
柿渋は、渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して発酵させ濾過したもの。防水、防腐、防虫効果があり、またその色味も味わいがあり、時間と共に深みのあるものになります。



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文様は村、山、暮らし。永源寺に引っ越しをして工房からの景色からインスピレーションを受けて版を起こしたもの。


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柿渋は、番傘に塗ったり、漁の網にも使われていたそうです。
この写真は藍子の形見、祖父が使っていた着物の糊置きに使う道具です。もうかれこれ30年前程に使っていたものです。職人の手が握っていた面影が柿渋を塗った紙を通して伝わります。


色んな人が行き交う住まい。末永く、家族の時間が柿渋の戸襖にもしみ込まれていきますように。
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by nodahanga | 2013-09-23 22:37 | 作品について

ふすま

同世代ご夫婦からのご依頼で、表は画の入った作品、裏面は白地に雲母の仕上げを手掛けさせていただきました。


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やわらかい金色に染め、胡粉で型押しし、その上に浅葱色の画をいれました。水、空気、雲、有機的な形を浮かび上がらせたイメージ。白地の方はもくもくと森の形が浮き出てくる文様。


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古民家を再生してお若い夫婦が住まわれる家は遊び心があり、ものを大切にして生活をされていました。こうして住まいに関わらせていただくと、暮らしに大切にされている事や、はっと気づく事があり、毎回勉強になります。そして次のアイデア、こんな事がしてみたいと清々しい気持ちで次の作品に取りかかる事ができます。


家が人を育て、人が家を生き生きさせる。ふすまのある暮らしがますます楽しいと感じる今日このごろです。
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by nodahanga | 2013-09-22 22:39 | 作品について

裏打ちの高揚感

新しい版木を具引き、型押し、裏打ちしました。


裏打ちとは、紙の裏面にさらに紙を張り合わせ丈夫にすること。紙の美しさをぐっと引き出してくれます。例えるなら着物を着こなしている人の姿でしょうか。。。表面的なもの以外の美しさを感じます。おくゆかしさを持ちしっかり立っている、隙がない姿。



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新しい版木、モチーフは「黄金のりんご」と「繭」。
繭のほうはもともと色も決まったイメージで制作したもの。
シルバーに染め、胡粉で型押し。時にギラッと光る地の色と胡粉にもほんのりと色がのっているようにも見える所が面白い。


裏打ちされた紙、仕立てられた紙の表情はぐっと深みを増す。
この行程の高揚感がたまらないのです。
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by nodahanga | 2013-09-18 23:28 | 作品について