ブログトップ

野田版画工房

nodahanga.exblog.jp

カテゴリ:暮らしのこと( 49 )

アトリエの音

a0237806_22441647.jpg



展覧会が近づいてきたり、納品日が迫ってくると、あるところから空気が引きしまります。互いに高揚をコントロールしている空気感が流れている様な気がします。


a0237806_22435070.jpg



紙がロールになって並びだすとここからは主人、拓真の作業。



戸襖の向こうのアトリエから聞こえる紙を扱う音も、少しテンポが上がります。どんなに切羽詰まってもアトリエの音がぶれず一定な事は陰ながらすごいなあと思います。むしろ忙しくしている時の音が心地よい。



当たり前ですが、性格が違う二人が一緒に仕事をするこいうことは、互いに持っている音が違うということ。私は毎日違う音を出し、隣の部屋からはすぐにどうなっているか分かるでしょう。。



a0237806_2332752.jpg



幸田文さんのことばを思い出しました。
「人のくらしには寝るにも起きるにも音がある。生きている証のようなものだ。」
[PR]
by nodahanga | 2013-10-16 23:40 | 暮らしのこと

いのちやどる

a0237806_1248652.jpg



間もなくはじまる和ろうそくと野田版画工房の展覧会、「拠って立つものたち」


櫨ろうそくのこと。
展覧会を企画する前、和ろうそくの大與さんに伺いました。櫨(はぜ)の蝋燭を手に取った時に、その質感や色、微妙に異なるかたちに魅かれるものがありました。


工房を見せてもらった時に炎が大変美しいと聞いていましたが、それ自体の美しさにまずこころが踊ったのでした。


明るい部屋で櫨蝋を胡粉で染めた紙の上に置いてみる。


しっかりと手で一本一本つくった足跡が蝋燭の胴体に見えます。薄い渋緑のいろも様々な表情があり、火を灯す前に精神統一しているかの様です。



a0237806_12454555.jpg



鳥の子紙に具を引いたもの。
左は胡粉、右は銀。蝋燭の灯火によってでる表情は深く暖かい。




a0237806_12513531.jpg




これは出産前日、延命公園の散歩中の一枚です。
これを撮った夫は「今まで見た事ないくらい何かが出てた」といってました。
二人の人間が交信していたのでしょうか、、


ものにも命が宿るといいますが、櫨の蝋燭を眺めているとまさにそんな気がします。
[PR]
by nodahanga | 2013-10-14 13:19 | 暮らしのこと

桂米紫 落語会

a0237806_19484027.jpg





昨年の秋、東近江市和南町(旧永源寺町)の光明寺にて初めての錦秋祭 落語会が開かれました。


地域を盛り上げたいと言う気持ちから、野田版画工房とお向かいの光明寺の共同主催で、色んなご縁があり桂米紫さんをお招きさせてもらいました。


今年も桂米紫さんに来て頂くことになり、第二回落語会をひらく運びとなりました。




a0237806_1948341.jpg



光明寺のご住職とは度々、お酒をかわし夢を語る仲です。
去年、何気ない会話から始まった落語会。


京都の吉田山山頂にある 「茂庵」で定期的に行われる落語会があり一度いってみたいと話していたらご住職は大の落語好きだったのです。友人が働いていたのをきっかけに米紫さんにこちらにも来ていただく事になりました。



a0237806_1948141.jpg

去年は、この集落だけでの開催でした。皆で笑った笑った、とてもよい時間でした。
後ろの屏風は、ミュージシャン三上寛さんとのコラボレーションの作品です。




<詳細>

龍燈山 光明寺 第2回 錦秋祭

11月9日(土)

開演15:30(会場15:00)


落語会 桂米紫 桂ひろば 桂團治郎
お囃子 三味線 佐々木千華


ところ 光明寺(東近江市和南町859)


料金1,000円(予約制当日精算・定員あり)
予約受付:光明寺住職 伊藤英明まで
     電話 090ー3703−4726
     mail myo330704@yahoo.co.jp


※未就学のお子様はご遠慮下さい。



笑いの秋、皆様にお会い出来るのを楽しみにしております。
[PR]
by nodahanga | 2013-10-13 22:20 | 暮らしのこと

手摺り木版手で伝える

前回の日記に書いた集落のふれあいサロンが終わりました。


自分達がここに引っ越すまでのこと、摺り師として働いていた時の事、デザインの事、染めの事、摺り、仕立てのことを話しました。手摺り木版の実演をして、何人かに実際に体験してもらいました。



a0237806_22564389.jpg
a0237806_22571130.jpg




説明だけでは伝えきれないところを実際に手で感じてもらうことで、伝わる事は随分大きくなったきがしました。





a0237806_2301331.jpg





ある方から「屏風はどっちが裏でどっちが表?」という質問がありました。これは私達の屏風制作の上でとても重要なところです。自分の屏風の捉え方、改めて日記に書きたいと思います。



世代をこえて伝い合える時間、とても充実していました。私達が引っ越して来た当時から、なにかと親切にしてくださったHさん、声をかけて頂きありがとうございました!
[PR]
by nodahanga | 2013-09-30 00:17 | 暮らしのこと

こどもとおばあちゃんとおばちゃん

明後日、9/28土曜は、集落の高齢者の方に、私達の仕事の事を知ってもらい、簡単なワークショップと作品の前でのお話をさせてもらう予定です。



a0237806_21564043.jpg




集落は子供が少ない。0歳5ヶ月の娘の上は4歳の子が2人、5歳、その次は小学校3、5、6年生が一人ずつ。希少な子供たち。毎日娘と集落を散歩するのですが、おばあちゃん達はみんな声をかけ喜んでくれています。娘もにこりと笑い、この時間を楽しんでいるようです。


明後日の時間は私達にとっても、皆さんにとってもかけがえのない時間なのだと思います。襖の事、屏風の事、手摺り木版の事、たくさんの事を話す事はできますが、むしろおじいちゃん、おばあちゃんに昔の暮らしの事を聞ききたいと思っています。



a0237806_21555134.jpg

どんな時間になるのか楽しみ。



a0237806_21555283.jpg

今年の地蔵盆の一枚。子供の声とおばあちゃん達の歌が響きわたっていました。



「おばちゃ〜ん」といわれて「ん?誰のこと?」と一瞬思いましたが、そういえばもうりっぱなおばちゃんなのでした。
[PR]
by nodahanga | 2013-09-26 22:42 | 暮らしのこと

夏から秋へ


a0237806_0182767.jpg



娘が生まれ早くも4ヶ月が経ちました。
首もすわり、まわりの色んなものに興味をもち、なにかを話している毎日です。

彼女は彼女なりに表現していて、何かを伝えようとしているのが分かります。

親になり子供を育てると言う事は大変なこともありますが、それ以上に子供から学ぶ事がたくさんあります。

作品に対しての捉え方や考え方も変わりました。

これからの制作がより楽しみだし、もっと子供から色んな事を学ばせてもらおうと思っています。


この秋、3回目の自宅展を予定していますので、詳細はまた告知させていただきます。
[PR]
by nodahanga | 2013-09-05 00:34 | 暮らしのこと

junk ≠ scrap


ミシガンで何日かお世話になった Mike Bass さんが、4代目を継がれている Friedland Industries へ見学に行きました。

ここは廃品を集めて、使える部品などを解体、仕分けなどしているランシングでは一番古い会社なのだそうです。


a0237806_2353476.jpg



Mikeさんは以前、滋賀県大津市で英語の先生をされていて、日本語も話されます。
自身で作曲、演奏もされていて一度披露してもらいましたが、気持ちのいい曲でした。

見学していろいろ説明を受けましたが、ここにあるのは scrap で junk ではないというのがなぜか印象的でした。


a0237806_055150.jpg


a0237806_055619.jpg



ようするに、junk はもう使えないもので、scrap はリサイクルしてまた再生できるものなんだそうです。

なんだか綺麗でおもしろい。
[PR]
by nodahanga | 2013-08-08 00:20 | 暮らしのこと

The first time in America


ミシガン州ランシングに着いて、一週間が過ぎました。

そしてランシングから北上したキャデラックでのコテージ生活を経て、ようやく展覧会が始まりました。

コテージでの生活は英会話、カヤック、スケッチ、料理、時差ぼけとの戦いでしたが、ゆったりとした文化交流をしました。


a0237806_3141374.jpg



はじめての海外、アメリカで驚いたのは空が広いこと。

なにもかもが初めてで、緊張している自分をいつもあたたかく迎えてくれるホストには、本当に感謝しています。



a0237806_3135894.jpg

[PR]
by nodahanga | 2013-08-03 03:34 | 暮らしのこと

わたしのお産

a0237806_22393287.jpg


娘が生まれて2ヶ月が経ちました。


畳の上で、襖の部屋で。限りなく自然に産みたいという希望を受け入れ支えてくれた産婆さん、家族に心から感謝します。


産婆さんとの出会いは、現在進行中のArt from the Lakesのプロジェクトにあたり、英会話に足を運んだのがきっかけでした。自己紹介で助産師さんである事を知り帰り際に「お産があったらお願いします」と挨拶をして別れ、それから2ヶ月後に本当に先生の所でお産をお願いする事に。


妊婦当初から、産婆さんには仕事の事、生活の事、生き方の事を相談にのってもらい、時には叱咤して頂く事もありました。
「え!そんなことを指摘されるとは考えもしなかった!」。目から鱗な話しが盛りだくさん。信頼関係を結んでいったかけがえの無い時間であったと思います。


不安もなかった訳では無く、ぎりぎり「待ち」のお産でありましたが無事に新しい命が誕生し、日々目に飛び込んでくるものが以前とは違う感覚に驚いています。素直に受け入れる事を教えてもらった気がします。先生曰くいけいけドンドンだけでは駄目なのです。お産は私に足りないものを気づかせてくれたのかも。


何より、自分も産むつもりでお産について勉強し支えてくれた夫に感謝です。「お産に立ち会ったら男の人は頭が上がらないわよ〜」と聞きましたが私はその反対です。。。お陰で楽しい育児が出来ているのかも。。



わたしのお産はこんなお産でした。
家族の増えた我が家をこれからもよろしくお願いします。


野田藍子


a0237806_23454493.jpg

[PR]
by nodahanga | 2013-06-19 23:49 | 暮らしのこと

ご報告


a0237806_1334657.jpg



平成25年4月20日、自宅出産で娘が誕生しました。

この日のために夫婦でちからを合わせてきた10か月とすこし。

まさに「待ち」のお産でした。



出産とは、想像以上に凄まじく、感動的であり奇跡的でした。


くわしくはもう少し落ち着いてからご報告したいと思います。







a0237806_1342284.jpg

[PR]
by nodahanga | 2013-04-29 02:05 | 暮らしのこと