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野田版画工房

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Art From The Lakes

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2013年8月2日から約2か月、アメリカ ミシガン州での展覧会 「Art From The Lakes」の参加が決定し、プロジェクトがスタートしました。滋賀県と姉妹都市のミシガン州での展覧会にむけ、制作する日々です。


スタートしたばかりのブログ、海外の方に向けて発信できればと立ち上げました。


参加メンバーは、福山敬之さん、平尾智子さん、奥島圭ニさん、奥島香さん,吉田友幸さんと野田拓真×野田藍子の6作家。Lansing Art Galleryで開催決定しました。



このプロジェクトは来年も継続し、滋賀県とミシガン州の芸術交流の発展に向け動いて行く予定です。現在進行形でありますが、日々更新していきたいと思います。



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by nodahanga | 2013-02-23 23:12 | 展覧会

時を経てみえるもの


襖の張り替えというお仕事をよくいただきます。

古い襖紙をめくってみると、色々な発見や驚きがあります。

下張りに色々な文字が書かれているものがよくあり、字の練習に使ったもの、テストに使われたもの、手紙など、昔は紙が貴重で見えなくなる下張りにはこのような紙を使い回したのです。

昔の人の知恵ですね。


中には唐紙そのものを下張りの補修に使われているものもありました。

なんと贅沢なこと!



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現代は機械などで量産されている襖紙が普及していますが、昔は手作りの唐紙が一般的に使われていたのがよく分かります。

和紙の研究をされている、ある先生がこうおっしゃていました。


「モーターと言うものの発明がすべてをダメにした。」


便利さや合理性を追求していくなかで、失ってきたものはたくさんあると、、、。


モーターを否定する訳ではないけれど、深い言葉でした。
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by nodahanga | 2013-02-20 00:55

如月

野田版画工房のあるここ永源寺、和南町では、年中通してお猿さんが山から降りてきます。

多い時には20〜30匹にもなる群れをなして集落を横断して行きます。

食べるものがないのか寒い冬はとくにです。

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家の裏、屋根の上にも猿がやってきてまるで動物園。

小猿などはかわいいものです。





最近は近くの太郎坊さんに登ることが多いです。

742段の階段を登りきったところに待ち構えているのは夫婦岩と呼ばれる二つに切り裂かれたような巨石。

圧巻です。


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色んな願いを込めて一段一段踏みしめています。

そんな2月です。
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by nodahanga | 2013-02-14 01:36 | 暮らしのこと

mica


私達の作り出す紙の大きな特徴は、見る角度やひかりの加減で文様が光ったり、色が沈んだ様に見えたりする事です。

それは絵の具として使用しているものの一つである、

「雲母・うんも」(キラと呼んでいる)

と言う鉱物による効果なのです。

キラは日本画でも使われる顔料のひとつで、私達は手摺りによるキラのほのかな輝きがとても美しいと感じています。




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電気のなかった時代、先人達は少しでも室内を明るく見せようと襖などに装飾を施し、自然光や蝋燭の灯りによって反射するその美しさを楽しみ、生活を豊かにしてきたのでしょう。


そんな時代から伝わっている襖やキラの美しさを、私達の制作のフィルターを通して表現し、少しでも知ってほしいと思うのです。
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by nodahanga | 2013-02-07 00:52

手で摺るということ


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版画の技法のなかでも「木版」と言うとバレンを使って摺るイメージがありますが、私達の作る紙は「手」を使います。

「手」を使うと言ってもゴシゴシと擦るのではなく、版木の上に紙を置き、その上をやさしく撫でるように摺るのです。

それは版木の上にのった絵の具が紙に付着しようとする力と、紙が絵の具を吸い込もうという自然の摂理に、人の手をそっと添えるような感覚とでもいいましょうか。

「手」で摺るということは、紙の温かさや絵の具の吸い付き加減を感じるというだけでなく、一摺りに思いを込めるということでもあると思うのです。

手摺りによる絵の具のつき方は、ふんわりしていて何とも優しい。


一摺りに気持ちを込める感覚を、ずっと大切にしていきたいと思います。







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by nodahanga | 2013-02-01 23:55