ブログトップ

野田版画工房

nodahanga.exblog.jp

手で摺るということ


a0237806_23174523.jpg



版画の技法のなかでも「木版」と言うとバレンを使って摺るイメージがありますが、私達の作る紙は「手」を使います。

「手」を使うと言ってもゴシゴシと擦るのではなく、版木の上に紙を置き、その上をやさしく撫でるように摺るのです。

それは版木の上にのった絵の具が紙に付着しようとする力と、紙が絵の具を吸い込もうという自然の摂理に、人の手をそっと添えるような感覚とでもいいましょうか。

「手」で摺るということは、紙の温かさや絵の具の吸い付き加減を感じるというだけでなく、一摺りに思いを込めるということでもあると思うのです。

手摺りによる絵の具のつき方は、ふんわりしていて何とも優しい。


一摺りに気持ちを込める感覚を、ずっと大切にしていきたいと思います。







a0237806_23104629.jpg

[PR]
by nodahanga | 2013-02-01 23:55
<< mica 土に触れる >>